ハタチの読書録

20歳大学生の日々の読書を綴る

「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介

 最近、ずっと書店に箕輪厚介という謎の男がでかでかと張り出されている。私の苦手な意識だけ高い自己啓発の書かな。と思ったがどっこい。これ生きる為の技術本なんだね…。

 

「死ぬこと以外かすり傷」はスーパー編集者ミノワマン自身が執筆・編集・プロモーションまで一挙にやりきった渾身の1冊だ。

 

雁字搦めのクローズドな編集業界に新たな風を吹かせた点で彼の功績は大きい。普通の編集者は、書店の棚に自分の本が並んだら、あとはもう「売れろ!」と神頼みする他ない。しかし、箕輪の場合、自分の本が売れるために自ら宣伝活動に力を入れる。彼自身がインフルエンサーになったため編集者としてはスターを手にしたマリオの無敵状態のようなもの。誠にイージーゲーム!!

 

ただ、そうなるまでは圧倒的努力を要したようだ。編集にかける量もスピードもほかとは段違い、熱狂が乗じて相手の性格、言動を憑依レベルで分析してきた結果にすぎないのよ。

 

 彼は良い意味で、熱量の高いバカなテンションのビジネスマンだ。なぜなら、彼は「風呂敷広げ人」という最強の役割を果たしている。彼のようなバカが「これ面白そう!やってみよう!」と風呂敷を広げるだけで、周りの人を巻き込んだビジネスができる。彼のオンラインサロンは宛らキャンプ。釣りがうまい人、料理がうまい人、テント設計がうまい人、多様な人材の組み合わせで如何様にも対応できるのが強みだ。風呂敷広げ人は数字や論理による裏付けを考える必要などない。アーティストは自らの直観で楽しいビジョンを描けば良い。数字や論理などの左脳的な実践はサイエンティストである「風呂敷畳み人」に一任すれば良い。

 

まとめよう。

 

やりたいことを全速力でやれ。とにかく数多くこなせ。量は質に転化する。批判を恐れるな。暗闇の中で必死にジャンプしろ。それが誰かの目に止まればそこから膨大なチャンスが生まれる。「出る杭は打たれる」のが世の必定。しかし「出すぎた杭は打たれない」イーロン・マスクスティーブ・ジョブズもその境界線を超えたエリートである。出ることを恐れるな。リスクを恐れて現状維持に留まることを恐れよう。

 

最後に、

「リスクなんてない。全ての成功も失敗も、人生を彩るイベントだ。未来は明るい。バカになって飛べ!」 by 箕輪厚介

 

余談だけど

私も見城徹や箕輪厚介の本を読んで編集者として大好きな本を最初から最後までプロデュースしてみたい!そんな心が芽生え始めてきた。バカになって飛んでみようかな。。