ハタチの読書録

20歳大学生の日々の読書を綴る

「中学生棋士」谷川浩司

今年、プロ入り後すぐさま29連勝という大記録を成し遂げ将棋界を大いに賑わせた藤井四段、さらに今年77歳で将棋界を引退した加藤一二三九段、そして竜王戦で渡辺竜王に勝利し、見事竜王位獲得、これによって永世7冠という未来永劫歴史に語り継がれるであろう大偉業を成し遂げた羽生善治。彼らに共通するのは全員が「中学生棋士」であったことだ。即ち、誰よりも早く己の才に気付き、努力を惜しまず鍛錬してきた天才たちだ。天才の定義はなんだろう。著者の谷川九段も同じく中学生棋士だが、彼らに共通するのは、与えられた環境で途方もない努力をしてきたことだろう。努力の天才なんて当たり前のこと。親がしてあげるのは、子のために最高の環境を作り上げることだ。