ハタチの読書録

20歳大学生の日々の読書を綴る

「働く力を君に」鈴木敏文

この本では、日本の流通業界を変革し続けるセブン&アイグループ総帥・鈴木敏文氏が、長い間実践してきた仕事の仕方を、順に示している。

 

彼の信条は一味で、常に透徹している。

 

それは、

 

《自分の頭で考え、仮説を立て、答えを導いていく。その際、変わらない視点を持ち続け、物事の本質を見抜き、できるだけ難しく考えずに単純明快に発想し、迷わず決断し、実行していく。》

 

ということ。

 

この仕事の仕方は、二十代の若手社員から、三十〜四十代の管理職、さらに経営幹部や経営トップに至るまで、誰もが実践すべき本来的な仕事のあり方ではないだろうか?

 

思えば

セブン&アイグループは創業期から、アメリカに渡って、日本ではまだ未開拓の分野であった流通業のモデルをいち早く取り入れたり、近年は、「セブン銀行」というコンビニに常設した手数料のみを収益とした新たなビジネスモデルを展開した。

 

このようなセブン&アイグループの、先見性を持ったチャレンジングな姿勢には、そのまま鈴木氏のお客様のニーズが多様化しつつある中で、「変革し続けなければ我々に成長はない」という思想が溢れ出ているように思う。

 

この本を読んで

 

「働く力」

 

また、そのプロセスで養うべき鈴木流の

「仮説力」「ブレない視点」「シンプル思考」「伝え方」「生き方」

等の技術を盗み取ってほしい。