ハタチの読書録

20歳大学生の日々の読書を綴る

【デジタルネイチャー】落合陽一

機会と自然が渾然一体に融合する. これはつまり,充分に発達した計算機群は,自然と全く見分けがつかないということだ. この状態を落合陽一は,「デジタルネイチャー」と名付けた.それは彼のマニフェストであり,未来像とも言える. デジタルネイチャーの世…

「10年後の仕事図鑑」落合陽一&堀江貴文

今年の話題書NO.1ではないだろうか。 我々が生きる時代から10年後の世界。 果たして、人々はどんな仕事をしているのか?そもそも人間に仕事などあるのだろうか? 世間では、こういったAIに対する悲観論が根強く騒がれている。2045年には、シンギュラリティを…

「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介

最近、ずっと書店に箕輪厚介という謎の男がでかでかと張り出されている。私の苦手な意識だけ高い自己啓発の書かな。と思ったがどっこい。これ生きる為の技術本なんだね…。 「死ぬこと以外かすり傷」はスーパー編集者ミノワマン自身が執筆・編集・プロモーシ…

「日本再興戦略」落合陽一

落合陽一氏がなぜ今、日本再興戦略を語るのか? なぜなら、我々の世代の次の一手で、日本のこの長期的な停滞は終わり、戦況は好転する。そう確信するためだ。 彼が掲げるビジョンは大きく2つ。 まずは「テクノロジー」だ。 そもそも日本人はBOTやAIと親和性…

「人生の勝算」前田裕二

この本は、今最も注目される20代起業家、 前田裕二の初の著書だ。 前田裕二は20代半ばにして「showroom」という会社を起業し、 ライブストリーミングサービスを開発・展開を続けていくことで日本に普及させた。 彼はホリエモン以来の天才と謳われ、順風満帆…

「読書という荒野」見城徹

なぜ、あなたは「読書」をするのだろうか? と目的を問われると非常に困惑する。 なぜなら読書は、 私の血であり肉であり、人生と切り離すことの出来ない産物であるからだ。 それにしても、幻冬舎社長の見城徹の読書観には驚いた。 文字を追って追って漸く「…

「働く力を君に」鈴木敏文

この本では、日本の流通業界を変革し続けるセブン&アイグループ総帥・鈴木敏文氏が、長い間実践してきた仕事の仕方を、順に示している。 彼の信条は一味で、常に透徹している。 それは、 《自分の頭で考え、仮説を立て、答えを導いていく。その際、変わらな…

「多動力」堀江貴文

IoT(Internet of Things)の発達により、すべてのモノはインターネットに繋がる。 つまり、これからの時代は全産業のタテの壁がなくなる。 そこで求められるのは、その壁を軽々と超えてしまう「越境者」である。 この越境者の必須スキルが「多動力」なのだ。 …

「思考の整理学」外山滋比古

東大で一番売れている本ということだ。中身を少し紹介してみる。 人間には、グライダー能力と飛行能力があるらしい。受動的に知識を得るのが前者、自分で物事を発明、発見するのが後者である。両者は一人の人間の中に同居している。現代の学校はグライダー人…

「戦国武将の素顔」本郷和人

私達日本人がぱっと思い浮かぶ戦国武将といえば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という日本史の教科書の主人公とも言える3人ではないだろうか。しかし、私達は彼らの成してきた偉業ばかりに目が行き、彼らの本当の素顔を知らないように思う。そこで本書では、た…

「地方消滅」増田寛也

この本は、地方創生を夢見る人達の必読書だ。夢を語るには、それ相応の現実を踏まえることが大切だ。岩手県の知事を務めたこともあり、地方での実地経験に長けた著者は、このレポートで、地方の人口高齢地域は勿論、いずれ地方の中核都市でさえ消滅の危機に…

「リベラルという病」山口真由

日本人で「リベラル」という言葉の明確な定義 を知っている人は数少ないように感じる。斯く言う私も本書を読むまで、リベラルの歴史を軽んじているがために浅い知識で保守派vsリベラルの構図を俯瞰していたように思う。私が思っている以上にこの歴史は深淵な…

「中学生棋士」谷川浩司

今年、プロ入り後すぐさま29連勝という大記録を成し遂げ将棋界を大いに賑わせた藤井四段、さらに今年77歳で将棋界を引退した加藤一二三九段、そして竜王戦で渡辺竜王に勝利し、見事竜王位獲得、これによって永世7冠という未来永劫歴史に語り継がれるであろう…

「カエルの楽園」百田尚樹

この本は、未来の日本への警鐘を鳴らす1冊だ。作中に登場するツチガエル達が平和に暮らす街ナパージュ(NAPAJ)とは日本(Japan)を指しているようだ。もしも日本が武力を放棄し、戦力を完全に持たない非武装中立の思想を走らせてしまえば、日本の領土は中国に…